いわきがんばる社長駅伝

大震災の被災地でもあるいわき市を拠点にがんばっている、全国に誇れる社長からの元気になるメッセージを毎週金曜にご紹介!※祝祭日に重なった場合更新は次週となります。

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第21回ご登場 里見潤社長 丸浜運輸株式会社 里見潤社長
【丸浜運輸株式会社】事業内容運送、建設プラント業
社長への質問項目一覧
Q1.株式会社マルトの安島社長からご紹介頂きましたが、ご関係を簡単にお聞かせ下さい
 お互いにいわき経済同友会に所属しており、そちらでの活動でご一緒しております。 また、経営者としても優秀で
地元の尊敬する経営者の一人でもあります。
 今回の震災では、いわき地区の “ 食 ” の確保の部分では非常に頑張っておりその姿勢にも素晴らしいものを感じました。
Q2.御社の業務案内と沿革をお教え下さい。
 創業は昭和12年になります。今年で創業74年になります。私で3代目の社長です。
 当時、日本化成と言う会社があり、そこの前身であった日本水素工業が小名浜に進出をする際、合わせてこちらに来た形になります。
 業務としましては、2本の柱があり、一つは運輸部門。もう一つは、鳶工事等のプラント部門になっています。
Q3.3月11日の震災当時、里見社長の行動と、震災発生後どの様な指示をされたかをお聞かせ下さい。
 震災発生当時は、小名浜にあるこの本社で仕事をしていました。
 震災発生後は津波の心配もありましたので、即時業務停止命令を出しまして帰宅させました。 その後の対応としては、燃料がほとんど手に入らない状況の中でも、いわきに入ってくる物流を止めない様、出来る事をやってきたという実感があります。 使える燃料に限りがありましたので、優先順位をつけて仕事を回していきましたね。 いわきがんばる社長駅伝 第21回ご登場 里見潤社長
Q4.今回の震災での具体的な被害、被害額、休業期間等ございましたらお聞かせ下さい。
 直接的な被害では、小名浜の港近くにあった小名浜営業所が津波で流されました。震災後は、営業所の機能を全て本社に移しました。 その他、仕事に出ていた車両が津波で3台流され、福島第一原発に入っていたクレーン車が
1台駄目になりました。 被害額としては約2千万円程度となります。
 また、会社とは別に私の自宅が大規模半壊になりました。実はそれが一番被害額としては大きかったです。まさかこの歳で家を建て直す事になるとは思ってもみませんでした。
 休業に関しましては、お客様のオーダーに合わせて出来る範囲で応えていくと言う姿勢でしたのでほとんど休みなく動いていました。
Q5.この大震災から9ヶ月以上が経っていますが、震災前と震災後で考え方等、何か変わった点はありますか。
 この震災を受けて、平穏な日常はある日突然崩れてしまうという実感を持ちました。
 行政、政治家、マスコミがここまであてにならないのかと痛感しましたね。 安全・安心は自ら確保しなければいけないと思う様にもなりました。
 私の考えでは、いわき市は被爆地であると言う認識を持っていますので、風評だけではなく、大前提として
“ 被爆地 ” であると言う認識が再生に繋がると思っています。
Q6.いわき市は地震、津波、そして原発の問題も残っています。里見社長の考える独自のいわき市復興のビジョンをお聞かせ下さい。
 まず今回の大震災による復旧・復興に関して、同じ被災地である岩手県、宮城県と福島県は全く違います。
 同次元での復旧・復興と捉えてはいけないと思っています。
 原発事故による被爆地であると言う前提で、福島県、並びにいわき市の復興ビジョンを考えなければいけないと思いますね。私としては、このままではいわき市は勿論、福島県全体の産業が尻つぼみで衰退してしまう恐れが多分にあります。被曝と言うハンデを負いながら、他の地域と同じ復興の観点では駄目だと思います。福島県に関しては被爆地と言う前提で新たなものを作り上げていく必要があります。
 そう言った意味では復興ではなく “ 再生 ” と言った方が良いかもしれません。
 具体的には、原発関連や新エネルギー関連の話になりますが、どれも時間が掛かります。いわき市と言う土地を考えた場合、この小名浜港をどう再生の柱として捉えていくのか?港の活用が再生に向けての重要なキーポイントになると思います。
 今、仲間と集まってどの様に港を活用すれば良いかを考えていますが、一つの案としては 沖縄県の那覇港の様にFTZ(※)自由貿易地域(無関税エリア)にする事も良いと思います。小名浜港を窓口として福島県全体がFTZの指定を受ければ、被曝と言うマイナス部分をプラス要因に変える事が出来る様に思いますね。
 ただ、一つ確実なのは時間的余裕はないと言う事です。
 どんな事でも素早く実行に移せる様にしなければいけません。 いわきがんばる社長駅伝 第21回ご登場 里見潤社長
(※)FTZ・・・自由貿易地域。地域内で蔵置、加工や、製造等をし、国内への引取りや
       国外への輸出ができる。
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Q7.里見社長が考える企業の継続・発展に必要な要素はどの様な事でしょうか。
 今までは然程、企業の継続性を考えてはいませんでした。
 先月、父を亡くしまして、それから創業してからの事を色々と考え企業の継続や存続といった事を考える様になりました。
 私は3代目として、企業を継続・発展させなければいけないと強く思う様になりました。
 その継続や発展に必要なのはやはり “ 人 ” だと思います。
 中小企業では、優秀な人材を確保する事は大変難しい状況です。人材を育成する時間も資金も豊富にある訳ではありません。ですが長い目でみれば、やはり社長が人を育てていく事は必要になると思います。その努力が企業の継続や発展に繋がると思います。
Q8.社長になられてから今までの24年間で一番困難だった出来事、またその困難をどの様に乗り越えたかをお聞かせ下さい。
 幸いにも私が社長に就任した当時はバブル景気の時期でもあり、その時々の苦労はあっても、これと言って大きな困難に直面した事はありません。
 ただ、2代目3代目の社長には共通して言える事だと思いますが、代変わりした時点での切替えでは苦労する事があると思いますね。前任者(先代社長)から引き継いだ会社を、どの様な方向性で経営していくのか?それをしっかりと定めなければいけません。そこは非常に難しかったですね。
 ただ私の場合、先代社長の持論で、事業を継承させる時は元気なうちに引き継がせるとの考えから、36歳でこの
会社を継ぎました。先代が元気でしたので、その部分ではとても助かっていましたね。 いわきがんばる社長駅伝 第21回ご登場 里見潤社長
Q9.社長が尊敬されている経営者はいらっしゃいますか
 中小企業経営者の皆さんは、ある意味命をかけて経営していると思います。 中には何度もやり直している方も居るでしょうが、殆どが2度目は無いと思って頑張っている方々です。ですからそう言った意味で、経営者の皆さん全てが尊敬に値すると思っています。
 この様な不景気な状況下でも元気に頑張られている経営者の皆さんを尊敬します。
 今の時代、儲かれば良い、企業を大きくすれば良いと言った事が経営者のステータスになっている感もありますが
地域の為、お客様の為にどの様に自分の仕事が役にたっているのかを常に考える事が重要です。
 良い経営者にはその様な倫理観が必要だと思います。
 その面では、今回の震災での安島社長(※)の素早い対応は尊敬出来ますね。
(※)安島社長の素早い対応・・・スーパーマルトは震災後、地元住民の皆様へ安心・安全な食を届けるため、
         素早い行動でいち早く営業を再開した。詳しくは【がんばる社長駅伝 第20回】をご覧ください。
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Q10.社長の中で心に残る1冊はございますか。
 基本的には、1日1冊のペースで読書をしています。
 これは、今まで飲んで帰っても夜遅くなっても欠かした事がありません。
 強いて1冊と言われれば、高橋和巳氏の邪宗門ですね。
 大学1年の時に読んだのですがとても強烈な記憶として残っています。
 最近では、もしドラ(※)も面白かったですね。
(※)もしドラ・・・ミリオンセラー書籍【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら】
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Q11.不景気な中でも起業する方は多くいらっしゃいますが、先輩経営者としてこれから起業する方へアドバイスをお願いします。
 震災を踏まえて考えると、これからの日本経済は大きく変化すると思います。
 世界に対する日本の位置づけも変わるでしょうし、従来と同じ考えでは間違いなく困難です。
 ですから、その中でこそ、起業のあり方も変わってくるのだと思います。
 これから起業する方は本当に大変だと思います。お金や人脈と言った面で大変な事は当然として、重要な事は、
地域やお客様の目線を忘れない事です。これから起業する方は、その部分を重視しなければいけないでしょうね。 いわきがんばる社長駅伝 第21回ご登場 里見潤社長
Q12.社長の今後の夢をお聞かせ下さい。
 私の兄が新聞記者をしていたのですが、勉強したいと言いだし、50代で突然会社を辞めて東大の大学院に入り
今年博士号を取りました。現在は大阪の大学で講師をしています。
 テーマは決まっていませんが、私も一つのものを研究し、ちゃんと勉強したいと思いますね。
 出来れば大学に入り直してしっかりと勉強してみたいです。
Q13.このがんばる社長駅伝は、いわき市を拠点にがんばる素晴らしい社長の言葉を全国へ発信しているサイトです。このサイトをご覧になっている全国の読者の方へメッセージをお願します。
 被災地であるいわき市で、我々経営者は頑張っています。 当然これからも頑張り続けるでしょう。
 読者の皆さんには、時々で結構です。本当に気軽にいわきに遊びに来て頂ければと思います。
 皆さんが遊びに来てくれる事が間違いなく復旧・復興の足がかりになると思います。
Q14.最後になりますが、社長の座右の銘をお教え下さい。 いわきがんばる社長駅伝第21回 里見潤社長 座右の銘「耳順」
里見社長 お忙しい中誠にありがとうございました
いわきがんばる社長駅伝編集後記
 取材当日も直前まで経営者仲間といわき市の復興について議論を交わしていたという里見社長。
 一つ一つの質問に対する受け答えからもその誠実な人柄を感じ取る事が出来ました。

 福島県は、復興ではなく “ 再生 ” という考えの元に進んでいかなければいけない、時間的な余裕はないと力強く話す社長の地域や地元に対する思いが伝わる取材でした。

2011年12月16日

がんばる社長駅伝メディア掲載情報 いわきがんばる社長駅伝
第1回 株式会社ハニーズ 江尻義久社長

◆第1回 江尻義久社長
【株式会社ハニーズ】

第2回 株式会社相馬屋 佐藤守利社長

◆第2回 佐藤守利社長
【株式会社相馬屋】

第3回 あすか社会保険社労士法人 菊地秀明社長

◆第3回 菊地秀明社長
【あすか社会保険社労士法人】

第4回 株式会社アイエムテー 武田友紀社長

◆第4回 武田友紀社長
【株式会社アイエムテー】

第5回 エル・トマ 庄司秀夫社長

◆第5回 庄司秀夫社長
【エル・トマ】

第6回 株式会社鹿島ショッピングセンター 松本剛社長

◆第6回 松本剛社長
【(株)鹿島ショッピングセンター】

第7回 田村建材株式会社 田村哲朗社長

◆第7回 田村哲朗社長
【田村建材株式会社】

第8回 株式会社小名浜包装資材 小沼郁亙社長

◆第8回 小沼郁亙社長
【株式会社小名浜包装資材】

第9回 常光サービス株式会社 野崎裕康社長

◆第9回 野崎裕康社長
【常光サービス株式会社】

第10回 株式会社東日本計算センター 鷺弘樹社長

◆第10回 鷺弘樹社長
【株式会社東日本計算センター】

第11回 北関東空調工業株式会社 有賀行秀社長

◆第11回 有賀行秀社長
【北関東空調工業株式会社】

第12回 オノエー株式会社 小野栄重社長

◆第12回 小野栄重社長
【オノエー株式会社】

第13回 常磐興産株式会社 斎藤一彦社長

◆第13回 斎藤一彦社長
【常磐興産株式会社】

第14回 小名浜海陸運送株式会社 大兼勝彦社長

◆第14回 大兼勝彦社長
【小名浜海陸運送株式会社】

第15回 株式会社作山工務所 作山栄一社長

◆第15回 作山栄一社長
【株式会社作山工務所】

第16回 合資会社雷鮨 長瀬一夫社長

◆第16回 長瀬一夫社長
【合資会社雷鮨】

第17回 東洋システム株式会社 庄司秀樹社長

◆第17回 庄司秀樹社長
【東洋システム株式会社】

第18回 株式会社常陽経営コンサルタンツ 根本勝祐社長

◆第18回 根本勝祐社長
【株式会社常陽経営コンサルタンツ】

第19回 丸秀水産株式会社 森田裕社長

◆第19回 森田裕社長
【丸秀水産株式会社】

第20回 株式会社マルト 安島浩社長

◆第20回 安島浩社長
【株式会社マルト】

第21回 丸浜運輸株式会社 里見潤社長

◆第21回 里見潤社長
【丸浜運輸株式会社】

第22回 株式会社タンガロイ 上原好人社長

◆第22回 上原好人社長
【株式会社タンガロイ】

第23回 盤栄運送株式会社 村田裕之社長

◆第23回 村田裕之社長
【盤栄運送株式会社】

第24回 有限会社タロサ 長谷川祐一社長

◆第24回 長谷川祐一社長
【有限会社タロサ】

第25回 株式会社いわき民報社 野沢達也社長

◆第25回 野沢達也社長
【株式会社いわき民報社】

第26回 株式会社小松崎装備社 小松崎幹朗社長

◆第26回 小松崎幹朗社長
【株式会社小松崎装備社】

第27回 松田測量設計株式会社 松田剛志社長

◆第27回 松田剛志社長
【松田測量設計株式会社】

第28回 木村ミルクプラント株式会社 木村謹一郎社長

◆第28回 木村謹一郎社長
【木村ミルクプラント株式会社】

第29回 志賀塗装株式会社 志賀晶文社長

◆第29回 志賀晶文社長
【志賀塗装株式会社】

第30回 株式会社いわき市民コミュニティ放送(SEA WAVE FMいわき) 渡辺弘社長

◆第30回 渡辺弘社長
【SEA WAVE FMいわき】

美しいいわきの復興を目指して! いわきがんばる社長駅伝公式ブログ

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